協会けんぽがお届けします!CHALLENGE!健康経営 ※「健康経営®」はNPO 法人健康経営研究所の登録商標です。

「健康経営」の手応えは?
サツドラホールディングスに聞きました。

「健康経営」を経営戦略と捉え、柔軟な発想で取り組む
サツドラホールディングスの代表取締役社長CEO 富山浩樹さんにお話を伺いました。

サツドラホールディングス 株式会社 代表取締役社長 CEO 富山 浩樹 さん
サツドラホールディングスのトップとして、グループ企業10社を率いる。経営戦略の一環として「健康経営」を積極的に取り入れ、社内はもとより地域社会も視野に入れながら、アイデア豊かな施策を展開。今後のさらなる成果や反響に、期待が寄せられる。
聞き手 株式会社テレビ北海道 アナウンサー 中村 秋季乃さん
「5時ナビ TVh道新ニュース」のキャスターや情報番組「スイッチン!」のリポーターなどで活躍中。日本ラクロス協会公認審判員の資格を有するなどスポーツを愛し、少子高齢化社会における健康の大切さについても、高い問題意識を持つ。

お客さまの健康をサポートする立場として、
「健康経営」は欠かせない取り組み。

サツドラホールディングスが「健康経営」を導入された背景には、どういったお考えがあったのでしょうか。

富山いまから10年ほど前に、当社のお取引先である大手企業の経営者の皆さまからお話を伺い、従業員の健康を経営課題のひとつと捉えることの重要性を強く感じました。私どもも、ドラッグストアを通してお客さまの健康をサポートしていく立場ですので、社内においてだけでなく、お店をご利用いただいているお客さまや地域により一層お役に立つためにも、健康経営に取り組むことが不可欠であると考えました。

きめ細かな心配りと工夫で、
従業員が楽しく参加できる環境を用意。

ひと口に「健康経営」といっても、いろいろな取り組みがあると思います。いくつか例をご紹介いただけますか。

富山まず、従業員の健康診断の受診を徹底させるところから始めました。受診を怠りがちな人に対してはもちろん、すべての従業員の意識を変えていくために、保健師の資格を持つ専門家に入社していただき、適切な指導を仰ぎながら、受診率を100%に持っていきました。35歳以上の従業員には生活習慣病予防健診を受けさせるようにする一方、女性に対しては健康診断の項目を年々充実させ、女性特有の疾病や悩み事によりきめ細かく対応できるようにしています。もうひとつ力を入れたのが、喫煙率を下げることです。以前から勤務時間中は禁煙というルールを定めていましたが、それをさらに推し進めた「禁煙ダービー」を行っています。これは禁煙を宣言した従業員のうち誰が成功するかを、パートさんを含むほかの従業員が投票するというゲーム感覚の施策です。気軽に参加できる楽しさと、禁煙の挑戦者たちが励ましあいカウンセリングを受けながら取り組む連帯感が相まって、喫煙率を大きく減らすことができます。

【禁煙ダービー】
参加者は全員が禁煙に成功。禁煙外来の費用補助も始めている。

ほかにも、「ヨガ教室」を定期的に実施したり、「ウォーキングイベント」を年に何度か開催したりして、社内の評判も上々です。とくにウォーキングイベントはスマホのアプリを使って1カ月間の歩数を競うもので、自分がどれくらいの順位にいるかがリアルタイムでわかるようになっており、毎回たいへん盛り上がります。本部従業員を対象とした毎朝のラジオ体操にも、ほとんどの従業員が席から立ち上がって参加しています。私はよく、部署や立場に関係なくコミュニケーションが弾む“タバコを吸わない喫煙室”のような場をつくりたいという話をするのですが、健康経営は会社全体の雰囲気をより円滑にする施策としても大いに役立つことを実感しています。

【ヨガ教室】
月1回、ヨガ教室を開催。オンラインでも参加可能。

体制を整え、本気の姿勢を示す。
それが全社的な気運を高め、確かな成果に。

従業員のみなさんがゲーム感覚で参加できるというのは、面白い試みですね。とはいえ、それだけですべての従業員に浸透させるのは難しい気もします。

富山はい。保健師の採用に加えてCHO(健康管理最高責任者)という役職を設け、健康経営推進の体制を整えました。そうすることで会社の姿勢をすべての従業員に示し、意見や要望も吸い上げながら、さまざまな施策に対する全社的な気運を高めるようにしました。健康経営において大切なのは、まず経営者が範を示すことではないでしょうか。たとえば、私の行動が健康経営に反していては、従業員はついてきません。十分な体制づくりに加え、経営者や経営陣が率先して取り組むことが何より重要です。

【アプリを使ったウォーキングイベント】
歩数計機能により歩く習慣を促す。
※写真は実際のアプリと異なります。

しっかりとした体制とリーダーシップを確立させて、従業員も納得できるかたちで進めていく。これは「健康経営」を円滑に取り入れるための、大切なポイントですね。

富山おっしゃる通りだと思います。ただ、私どもの会社でも、最初からスムーズに受け入れられたわけではありません。健康経営推進体制のもと、各職場の責任者が日々取り組む姿を従業員が目にするうちに、徐々に全社へ浸透させていくことができたのだと思います。従業員一人ひとりの健康に対する意識が高まり、健診受診率100%が当たり前になったことで、がんや血液疾患などの早期発見や、さまざまな生活習慣病リスクの低下という成果につながっています。喫煙者の数も、格段に減りました。

【ラジオ体操】
本部の一日のスタートは、朝9時半のラジオ体操から。

従業員の健康は、企業成長の原動力。
今後ますます重要になる「健康経営」戦略。

まだ「健康経営」を取り入れていない、または、導入を検討したいという経営者の皆さまへ、メッセージをお願いします。

富山従業員の健康が良好な状態であるということは、個々のパフォーマンス向上をもたらし、業績を上げる強力なファクターと言えるでしょう。のみならず、健康経営にゲーム感覚を取り入れるなどの工夫により、社内のコミュニケーションを活発化してチームワークや業務効率を高める効果も期待できます。こうした職場環境は、新たな人材の確保にも欠かせません。これからは、この健康経営を、社内の枠を超えて地域のさまざまな健康課題の解決のためにも活かしていきたいですね。従業員の健康は企業成長の源泉です。健康経営への取り組みは、今後ますます重要になると思います。

【バランスボール】
仕事をしながら 体幹を鍛えることもできる。

サツドラホールディングス 株式会社

  • 本社/札幌市東区北8条東4丁目1番20号
  • 設立/2016年
  • 従業員数/2,722名(グループ全体、2023年5月15日現在)
  • 事業内容 /グループ全体の経営戦略策定・広報、グループ事業会社の経営管理など